ロコさんの日常

ブログ主が本や漫画、映画などの感想をだらだらと記すブログ。

言の葉の庭(小説)

言の葉の庭」というと、アニメーション映画を思い出す方が多いでしょう。
ちなみに私も映画の方を思い出します^_^

この本との出会いは、とある本を買いに行った時に、またま目に付きました。
もともと映画は見ていたのですが、ネットで調べた所、すでに映画を見た人でも楽しめる。とゆうことで購入しました。

あらすじを書くと、、、
靴職人を目指す高校生の秋月孝雄は、雨の日の1限は学校をサボり、庭園の東屋で靴のスケッチを書いていた。
そんな中、雨の日にいつもの東屋に行くと、雪野由香里という年上の女性と出会う。昼間からチョコをつまみにビールを飲むという、少し不思議な女性。
秋月は見覚えのある彼女にどこかであったか?と尋ねるが、雪野はそれを否定する。
しかし雪野は帰り際に、雷神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」
という短歌を残し去って行った。

この出来事により、雨の日の午前中だけという、暗黙の了解のもとに2人の交流が始まり、二人の仲は自然と深まって行く。
後の流れをざっくり言うと、、、
交流を重ねて行く内に、秋月は雪野に惹かれて行き、
精神的に上手く歩けなくなってしまった雪野に、秋月がどこまでも歩きたくなるような靴を作る。というお話です。

雨がモチーフとなっている作品なんですが、景色や場面の描写や、登場人物の心情が細かく表現されていてとても読み易かったです^_^

小説版は、雪野と秋月以外の人達の視点の物語が描かれているので、映画版とはまた違った楽しみがあります^_^
この登場人物はこんな気持ちや境遇だったのかー。と思う所がたくさんありました。
あとは、文字ならではの表現ですねー。
映像では表せない描写がまた面白い!あとは登場人物の心情が事細かに書かれているので、映画版よりも感情移入し易かったです( ´ ▽ ` )

感想としては、雨がモチーフとなった描写や二人の関係がとても綺麗だなー。というのと、年の差の恋?恋とも恋でないとも取れるなんとも言えない秋月と雪野の関係がたまりませんでした!笑

あとは、映画版より加筆があって、二人のその後が少し明らかになります。二人の心情が書かれているというのも大きいですね^_^

是非手に取って読んで頂きたい作品です!
ここまで読んで頂きありがとうございます^_^